# デバウンスアルゴリズム QMK はデバウンス API を介して複数のデバウンスアルゴリズムをサポートします。 どのデバウンスメソッドが呼ばれるかのロジックは下記のとおりです。rules.mk で設定された様々な定義をチェックします。 ``` DEBOUNCE_DIR:= $(QUANTUM_DIR)/debounce DEBOUNCE_TYPE?= sym_g ifneq ($(strip $(DEBOUNCE_TYPE)), custom) QUANTUM_SRC += $(DEBOUNCE_DIR)/$(strip $(DEBOUNCE_TYPE)).c endif ``` # デバウンスの選択 | DEBOUNCE_TYPE | 説明 | 他に必要なもの | | ------------- | --------------------------------------------------- | ----------------------------- | | 未定義 | デフォルトのアルゴリズム、現在のところ sym_g を使います | 無し | | custom | 独自のデバウンスコードを使います | ```SRC += debounce.c``` で独自の debounce.c を追加し、必要な関数を実装します | | anything_else | quantum/debounce/* から他のアルゴリズムを使います | 無し | **分割キーボードについて**: デバウンスコードは分割キーボードと互換性があります。 # 独自のデバウンスコードの使用 * ```DEBOUNCE_TYPE = custom``` を設定します。 * ```SRC += debounce.c``` を追加します。 * 独自の ```debounce.c``` を追加します。例については、```quantum/debounce``` にある現在の実装をみてください。 * 毎回のマトリクススキャンの結果はその度デバウンスによって処理されます。 * MATRIX_ROWS ではなく num_rows を使って、分割キーボードが正しくサポートされるようにします。 # インクルードされているデバウンスメソッド間での切り替え 独自の debounce.c をインクルードすることで独自のコードを使うか、またはインクルードされている他のコードに切り替えることができます。 含まれるデバウンスメソッドは以下の通りです: * eager_pr - 行ごとにデバウンスします。状態が変化すると、応答は即座に行われ、その後その行は ```DEBOUNCE``` ミリ秒の間入力されません。 ```NUM_KEYS``` の 8ビットカウンタの更新に高い計算コストがかかる、もしくは低スキャンレートのキーボード用で、各指は通常一度に1行しか叩かないようになっています。これは ErgoDox モデルに適しています; マトリックスは90度回転しているため、その「行」は実際には「列」であり、通常の使用では各指は一度に1つの「行」にしか当たりません。 * eager_pk - キーごとにデバウンスします。状態が変化すると、応答は即座に行われ、その後そのキーは ```DEBOUNCE``` ミリ秒の間入力されません。 * sym_g - キーボードごとにデバウンスします。状態が変化すると、グローバルタイマが設定されます。```DEBOUNCE``` ミリ秒の間何も変化がなければ、全ての入力の変更がプッシュされます。 * sym_pk - キーごとにデバウンスします。状態が変化すると、キーごとのタイマーが設定されます。```DEBOUNCE``` ミリ秒の間そのキーに変化がなければ、キーの状態の変更がプッシュされます。