# 同期のとれていない git ブランチの再同期 仮にあなたの `master` ブランチにあなたのコミットを行い、そしてあなたの QMK リポジトリの更新が必要になったとします。 (フォーク元の) QMK の `master` ブランチをあなたの `master` ブランチに `git pull` することもできますが、GitHub は、あなたのブランチが `qmk:master` より何コミットか先行していると通知します、この状態で QMK にプルリクエストを行う場合、問題が発生する可能性があります。 (訳注:この通知は、GitHub のあなたのリポジトリの code ペインのブランチ選択メニューの下のあたりで `This branch is 3 commit ahead of qmk:master` という様な文面で表示されています。) ?> このドキュメントは [あなたのフォークの master ブランチ: 更新は頻繁に、コミットはしないこと](ja/newbs_git_using_your_master_branch.md) で詳述されている概念に基づいています。その概念に慣れていない場合は、まずそれを読んでから、ここに戻ってください。 (訳注:この文書で言う、「同期のとれていない git ブランチ」とは、master ブランチに関する、この「コミットしない」方針を逸脱して、QMK の master リポジトリに存在しないコミットがあなたのフォークの master ブランチに入っている状態を指します。) ## あなた自身の `master` ブランチでの変更のバックアップ(オプション) 救えるものなら自分の行った変更を失いたくはないでしょう。 あなたの `master` ブランチに既に加えた変更を保存したい場合、最も簡単な方法は、単に「ダーティな」`master` ブランチの複製を作成することです: ```sh git branch old_master master ``` これで、 `master` ブランチの複製である `old_master` という名前のブランチができました。 ## あなたのブランチの再同期 さあ、`master` ブランチを再同期します。 この手順では、QMK のリポジトリを git のリモートリポジトリとして設定する必要があります。 設定済みのリモートリポジトリを確認するには、`git remote -v` を実行し、次のような結果が返されなければなりません。 ```sh QMKuser ~/qmk_firmware (master) $ git remote -v origin https://github.com//qmk_firmware.git (fetch) origin https://github.com//qmk_firmware.git (push) upstream https://github.com/qmk/qmk_firmware.git (fetch) upstream https://github.com/qmk/qmk_firmware.git (push) ``` もし、上記のようにならずに以下のように参照されるフォークが、1つだけ表示される場合: ```sh QMKuser ~/qmk_firmware (master) $ git remote -v origin https://github.com/qmk/qmk_firmware.git (fetch) origin https://github.com/qmk/qmk_firmware.git (push) ``` 新しいリモートリポジトリを追加します: ```sh git remote add upstream https://github.com/qmk/qmk_firmware.git ``` 次に、`origin` リモートリポジトリを、あなた自身のフォークにリダイレクトします: ```sh git remote set-url origin https://github.com/<あなたのユーザ名>/qmk_firmware.git ``` 両方のリモートリポジトリが設定されたので、次を実行して、QMK である `upstream` リポジトリの参照を更新する必要があります。 ```sh git fetch upstream ``` この時点で、次を実行してあなたの(訳注:master)ブランチを QMK のブランチに再同期します。 (訳注: 今現在 `master` ブランチがチェックアウトされていなければなりません。 そうなってなければ、`git checkout master` を先に実行しておく必要があります。) ```sh git reset --hard upstream/master ``` これらの手順により、あなたのコンピュータ上のリポジトリが更新されますが、あなたの GitHub 上のフォークはまだ同期されていません。 GitHub 上のフォークを再同期するには、あなたのフォークにプッシュして、ローカルリポジトリに反映されていないリモート変更をオーバーライドするように Git に指示する必要があります。 これを行うには、次を実行します: ```sh git push --force-with-lease ``` !> 他のユーザーがコミットを投稿するフォークで `git push --force-with-lease` を**実行しないでください**。これをすると、かれらのコミットが消去されてしまいます。 これで、あなたの GitHub フォーク、あなたのローカルファイル、および QMK のリポジトリはすべて同じになりました。 ここから、[ブランチを使って](ja/newbs_git_using_your_master_branch.md#making-changes)さらに必要な変更を加え、通常どおりそれらを投稿できます。